この記事では、以下について解説します。
- YMYLとは何か
- 権威性のない個人が、YMYL記事を書くとどうなるか
- YMYLと他ジャンルで、Googleコアアップデートの影響差
- YMYLで記事を伸ばす方法
健康系のジャンルでいくつか記事を書いていますが、2020年5月のgoogleコアアップデートで大打撃を食らった(アクセス1/10以下に激減)ので、YMYLで記事を書くとどうなるかについてまとめます。
また、YLYM以外の記事を扱っている別ブログの運営もしており、そのブログとYMYL記事を書いたブログでアクセス数にどんな影響があったのか数値でお見せします。
また、その経験からYMYLジャンルで書く際に取るべき戦略も解説します。
YMYL (Your Money or Your Life)とは
まずは、個人ブログでSEO上位を狙うなら書かない方が良いと言われているYMYLについて説明します。
YMYLについて知っている方は、飛ばしてもらって大丈夫です。
YMYL (Your Money or Your Life)とは、読んで字の如く、『あなたのお金と生命に関わる』ジャンルのことです。
Googleの検索結果の評価基準にもなっており、お金や生命に関する信頼性の低い情報や虚偽の情報が掲載されているWebページを検索結果に表示しないように取り組んでいます。
では、どうやってGoogleが記事の信頼性を評価しているかというと、EATという3項目を重要視しています。
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- TrustWorthiness(信頼性)
例えば、病気の治療法についての記事を書くなら一般人より、医者が書いた記事の方が有益であったり、法律なら弁護士、災害情報なら国家機関といったように各ジャンルに精通した人や機関が書いた記事の方が有益であると判断して、検索上位に表示されます。
では、どういったジャンルがYMYLに該当するのかというと
- ショッピングや金融取引を行うページ
- 医療健康に関するページ
- 法律に関するページ
- 重要なニュース記事や公的情報ページ
- その他YMYLに該当する可能性の高いページ
などがあります。
Googleは年に2,3回程度、検索アルゴリズムの大規模アップデート(コアアップデート)を行っており、ユーザにとって有益な記事を上位に表示するようにしています。
先日、5月6日にも、このコアアップデートが行われました。
ショッピングや金融取引を行うページ
お金に関するページが該当します。具体的には、投資、保険、税金、クレジットカード、住宅購入(ローン)などの情報を掲載するページのことです。
医療健康に関するページ
病気、影響、メンタルヘルス、医薬品、サプリメントなどの医療情報を掲載しているページのことです。
自分は、このジャンルで別ブログを運営していましたが、見事にコアアップデートで検索結果10位以内だったのに、30位くらいまで飛ばされました。
[追記]
現在は、徐々に復活してきており、2位まで上昇しています。参考までにどの記事だったのか貼っておきます。
法律に関するページ
結婚や離婚、相続、市民権の獲得など人生に大きな影響を与える情報を提供しているページのことです。
公的な情報ページ
災害対応サービスや国内外問わず大きな出来事を含んだ情報、行政や公的な機関が提供すべき情報を提供するページのことです。
その他YMYLに該当する可能性の高いページ
上記ジャンル以外でも閲覧者に大きな影響を与えてしまう情報を提供するページが該当します。
例えば、自動車や使用方法を誤ると生命に危機を与えうる情報などを提供するページのことです。
EATがない個人がYMYL記事を書くとどうなるか
先ほども書いたEAT(専門性・権威性・信頼性)を持たない自分(一般的に個人ブロガーはこれ)が実際にYMYLジャンルで記事を書いていたので、どうなったかをまとめます。
YMYL記事を入れたブログはアクセス数激減
書いていたジャンルは、健康・ダイエットです。
結論を書くと、コアアップデートで大打撃を食らいました。
Google検索からの流入に頼り切っていたので、アクセス数は、1/10程度、ほぼないに等しいレベルまで落ちました。
サーチコンソールで検索数を見てみると、コアアップデートのあった5月6日に検索数が一気に落ちました。
それまでは、順調に伸びていたので、伸ばせないジャンルではないなという感じではありましたが、流入経路をSEOに依存しないなどの戦略が必要になります。
個人がYMYLで伸ばす戦略については、後ほど書きます。
YMYL記事を入れていないブログは平常運転
YMYLに該当しない記事を書いている別ブログは、コアアップデートの影響を受けにくく、YMYL記事を入れた当ブログほどのアクセス数は低下しませんでした。
サーチコンソールで見たGoogle検索からの流入数はこんな感じです。
多少は下がっていますが、健康ジャンルほどではないです。
また、そのブログは、SEOだけでなく、SNSやYouTubeからの流入もある程度あるので、そちらからのアクセスはコアアップデートの影響は全く受けないため、ほぼ今まで通りです。
YMYL記事を伸ばす方法
YMYL記事をSEOで上位に表示させるには、EAT(専門性・権威性・信頼性)が必要不可欠になってきますが、一般個人ブロガーがいきなりこれらを身に付けることは難しいです。
よくあるブログ解説は、YMYLは無理だからやめた方が良いと書いてありますが、逆に言えば、特定ジャンルでEATを獲得してしまえば、強力な武器になります。
なので、自分がある程度詳しいYMYLジャンルについては、書くべきです。
他人の記事より安定してSEO上位を獲得できるようになります。
ではどうやってYMYL記事を書いていくのか。
取るべき戦略の流れは、こちらになります。
- SEOに頼らない流入経路で信頼性を獲得
- 同ジャンルで専門性・権威性を獲得
- SEOでの流入を獲得
SEOに頼らない流入経路で信頼性を獲得
先ほども書きましたが、Googleのコアアップデートで打撃をくらうのは、Google検索だけです。
Twitter, Facebook, Instagram, LineなどのSNSやYouTubeからの流入は、全く影響を受けません。
SEOだけでなく様々な流入経路を用意して、記事の信頼性を上げていきましょう。
多くの人に見てもらうことで、記事の信頼性が上がります。
(もちろん正しい情報を正確に伝えるような内容である必要があります。)
今回、自分が、健康ジャンルでアクセス数が激減したのは、SEOに100%頼り切っていたためであり、別ブログは、SNSなどからの流入もあったため、被害が少なくすみました。
SEO以外の流入経路を確保することは、アクセス数を伸ばす以外に、コアアップデートでの被害を減らすリスク分散にも繋がります。
同ジャンルで専門性・権威性を獲得
YMYLで権威性・専門性を獲得するには、同ジャンルに絞って多くの記事を書きましょう。
お金の知識があるならお金だけ、法律の知識があるなら法律だけに絞りましょう。
同じブログで全て書こうと雑記ブログにすると専門性が下がります。
自分も最初はいろいろ書きたくて雑記ブログにしていましたが、伸びなかったので、健康に絞りました。
また、SNSや他プラットフォームからの流入があるということは、筆者や記事自体しっかりと価値があり、権威性(ブランドの確立)があるということになります。
つまり、特定のジャンルに絞ってSNSなどの様々なプラットフォームから流入させることができれば、EATを獲得することができます。
SEOでの流入を獲得
これは手順というより、結果になりますが、上記戦略でEATを獲得していけば、自然とSEO上位に表示されます。
まとめ
今回は、GoogleコアアップデートがYMYL記事にどのような影響を与えるのかについて書きました。
EATが無い状態では、簡単に検索表示外まで飛ばされてしまいますが、SNS流入確保→同ジャンルで記事数増やすの流れで戦略的に記事を伸ばすことでEATは獲得可能です。
YMYLは参入が難しいジャンルではありますが、一度軌道乗れば、安定してSEO上位を獲得できるジャンプでもあるので、得意分野があれば、攻めてみるのもありだと思います。
コアアップデートで打撃を受けはしましたが、その後、健康系記事をいくつか書き、SEO 2位まで復活しましたので、参考にしてみて下さい。(1位は公式サイトのため、実質1位)
また、他にもエンジニアとして技術発信や副業で生活していく方法についても書いていますので、よろしくお願いします。
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